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赤岩山(下赤岩山) |
赤岩山は、二つのピークから成っており、それぞれ赤岩山(西赤岩山)、下赤岩山(東赤岩山)と呼ばれています。今回は、下赤岩山へ向かう遊歩道と、下赤岩山の山頂下を巡る白龍胎内巡りコースを歩いてみました。
公共交通機関を利用して下赤岩山へ向かうには、中央バスの水族館行きが便利です。赤岩峠から歩き始める場合は、「赤岩2丁目」で下車、小樽水族館の裏手にあるホテルノイシュロス小樽の先から登り始める場合は、終点で下車となります。下の画像は、赤岩峠にあった案内看板に今回歩いたルートを書き込んだものです。
車を利用する場合は、赤岩峠にある駐車スペース(10台程度)に駐車することが出来ます。また、ここには公衆トイレも設置されていました。
赤岩峠にある駐車スペースの奥から続く道を登り始めると、道の脇に並んでいる石仏が目に入ってきます。さらに進むと赤岩霊場とかかれた看板と、にぎやかに塗られた石仏がある広場にたどり着きます。そしてこのあたりから尾根上を歩く遊歩道が本格的に始まります。
石仏のある広場から少し進むと、道の両側に樹木が迫る、緑一杯の道が続きます。10分ほど登ると海側の展望が開けた場所に出ます。ここから東大壁のあたりを一望することが出来ます。
山頂の少し手前の「東のチムニー岩」と呼ばれる所では岩登りをしているグループが居ました。このあたりの岩場は岩登りの人気スポットですので、この人たちの他にも岩登りを楽しんでいるグループがありました。下のパノラマ写真は「東のチムニー岩」の上部を撮影したものですが、この岩の上部は幅がほんの数mしか無く、すぐに切れ落ちた崖となっています。岩登りをしている人は、ここを歩いて岩の先端まで行っているのですが・・・真似できません。
東のチムニー岩付近から、日和山灯台方向を見通す事が出来ました。写真中央部の海に突き出ている所に小さく写っている白い建物が、日和山灯台です。また、写真中央のやや下側に写っている建物がホテルノイシュロス小樽です。今歩いている遊歩道を道なりに進むとこのホテルの横に到達します。
以前は、下赤岩山(東赤岩山)の山頂標識が、テーブルリッジと呼ばれる岩の所にありましたが、今回その標識は見あたりませんでした。テーブルリッジに登るには岩の割れ目をまたいで越えなければならず、また、岩の上も大変狭くとても危険です。そもそも、その手前に柵がありますので、岩登りを楽しむための装備を持たない人は、この柵を越えない方がよろしいと思います。テーブルリッジから隣の岩塔を覗き込むと、ここでも岩登りを楽しんでいるグループが居ました。
テーブルリッジの側にあったベンチで一休みしたあと、白龍胎内巡りと呼ばれるコースに向かいました。このコースは、岩壁や岩稜を縫って急斜面を進むため、危険を伴います。最低でも底のしっかりした登山靴と手袋を用意していく必要があります。山頂付近から遊歩道を5分ほど下った所にある鳥居から胎内巡りコースへ進みます。鳥居の先は、道がやや荒れていました。
鳥居をくぐってしばらくは、肩幅くらいの細い踏み跡が続いています。踏み跡は滑りやすく、急斜面に張り付くように続いているため、ツルッと滑ると相当な高さを転げ落ちることになってしまいます。10分程歩くと、大きな岩塔が目に入ってきました。岩の下にたどり着いた時に、ちょっとだけこの岩を登ってみました。ここを過ぎると、コースが岩壁の間を進む急な登りへと変わります。
大黒岩と呼ばれる岩の下まで来ると、いよいよ急な登りの始まりです。足下には大きな岩や上方から崩れてきたと思われる土砂が溜まっていて、非常に歩きにくい所です。また、左側の岩がオーバーハングして迫っているため、恐怖も感じます。海の方に目を向けると、観光船のオタモイ号がちょうど通り過ぎるところで、綺麗な景色を楽しむことが出来ました。
右上の写真の点線で示した所を登り切ったあたりで、道は180°折り返します。折り返した後の道は左側の岩が頭の上に覆い被さるようにオーバーハングしており、右側はストンと切れ落ちた崖になっています(左の写真参照)。道幅は1m程度しかありません。さらに、急傾斜なため、ロープが垂らされていました。この折り返したあたりから、ロープや針金、ハシゴなどが次々と現れます。ここから、このコースで最も険しい箇所が続きます。
急な道を2/3程度登ったところで、岩を貫く大きな穴が開いているところに出ました。ここまでずっと足場が不安定で急な登りだったため、一休みします。穴の中にはお地蔵様が祀られて居ました。この穴をくぐり抜けて向こう側に行けそうな、道のようなものが付いていますが、向こう側に行ってはいけません(崖です)。穴の手前の左側に、さらに上に登る道が続いているので、これを登っていきます。
岩を貫く大穴を過ぎると、道は、前を進む人の靴の裏が見えるほど急になります。2つほどハシゴを登ると、チョックストーンが現れます。この岩の隙間をくぐってさらにハシゴを登ると、急な登りはあと少しです。最後に、何重にも束ねられた針金を頼りに岩場を登ると、尾根上の遊歩道に出て、白龍胎内巡りコースは終了となります。
遊歩道に出てホッと一息ついたところで、遊歩道沿いのベンチでお弁当を食べて一休みです。その後、尾根上の遊歩道を通って先ほど東のチムニー岩付近から眺めたホテルノイシュロス小樽の側に下山しました。このホテルのすぐ側に祝津パノラマ展望台があります。この展望台からの眺めもまた絶景です。
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